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Y・Iエンジニアが考える「使いやすいロボットプログラム」とは

!2025年6月18日  aトピックス

Y・Iエンジニアが考える「使いやすいロボットプログラム」とは?

産業用ロボットのティーチング・プログラム設計において、私たちY・Iエンジニアが最も大切にしているのは「現場で本当に使いやすいプログラム」をつくることです。

この記事では、当社が考える「使いやすさ」の定義と、それを実現するための設計思想についてご紹介します。


✅ なぜ“使いやすさ”が重要なのか?

多くのロボットプログラムは「動けば良い」という観点で設計されがちです。

しかし、一度ティーチングした後も、工程変更・レイアウト調整・不具合対応など、現場では調整が繰り返されます。

つまり、「使いやすいプログラム」は単に動作するだけでなく:

  • 現場で簡単に調整できる

  • 再利用しやすい

  • 他の設備と連携しやすい

  • 作業者が理解しやすい

といった長期的に安定運用できる工夫が必要なのです。


✅ Y・Iエンジニアの“使いやすい”ロボットプログラムとは?

■ 1. 汎用性のある構成

当社のプログラムは、作業位置やタイミングが多少変わっても再利用可能なように、変数・サブルーチン・条件分岐を活用して柔軟な構成に設計しています。

これにより、工程変更時も最低限の調整で対応可能です。

■ 2. 読みやすく整理された命令構造

ロボットメーカーごとの記述ルールはありますが、当社ではインデント・コメント・命名規則などを徹底し、誰が見ても分かる構造にしています。

これにより、お客様側でのメンテナンス性が向上します。

■ 3. トラブル対応しやすいフェールセーフ設計

異常値・ワーク検出ミス・設備信号の不一致など、現場で起こり得る問題に備えたエラー処理やリカバリ動作をあらかじめ組み込みます。

復旧時に操作パネルでどこを直せばいいか明示される工夫もしています。

■ 4. 現場教育を前提としたマニュアル化とレクチャー

納品時には、操作説明書やワークフロー図をご用意し、現場担当者へのレクチャーも実施可能です。

「ティーチング=ブラックボックス」にならないように、現場で活用できる知識として残すことを重視しています。


✅ 実際の現場でも評価いただいています

  • 「トラブル時もすぐに見直せて助かる」

  • 「工程が変わっても使い回しできた」

  • 「他ラインでも応用できる設計だった」

といった声を多くのお客様からいただいています。


📩 プログラムの品質にこだわりたい方へ

「今あるプログラムが見づらい…」「増設ラインに応用できない…」といったお悩みがあれば、ぜひご相談ください。

“現場目線”で使いやすいロボットプログラムの設計・見直しをお手伝いいたします。

Y・Iエンジニアのロボットプログラムについて詳しくはこちら

協働ロボット(コボット)の特徴と導入時の注意点

!2025年6月15日  aトピックス

協働ロボット(コボット)の特徴と導入時の注意点【現場での活用を成功させるポイント】

近年、製造業や物流業界で注目を集めているのが「協働ロボット(コボット)」。

従来の産業用ロボットとは異なり、人と同じ作業空間で動作できる安全設計が特徴です。

この記事では、協働ロボットの特徴や導入メリット、そして見落とされがちな注意点やティーチング時のポイントについてわかりやすく解説します。


✅ 協働ロボット(コボット)とは?

協働ロボット(コボット)とは、人とロボットが同じ空間で協力して作業できるよう設計されたロボットのことです。

代表的なメーカーには、ユニバーサルロボット、FANUCのCRシリーズ、デンソーのCOBOTTAなどがあります。


✅ 協働ロボットの主な特徴

特徴 説明
✅ 安全性が高い 人との接触を感知して自動停止/低速・低出力での動作が可能
✅ 設置が簡単 軽量・小型で柵(安全囲い)不要。導入コスト・スペースを削減できる
✅ プログラムが直感的 ハンドティーチングやGUI操作で、非エンジニアでも扱いやすい
✅ 柔軟な工程対応 単品・多品種少量生産にも柔軟に対応しやすい

✅ 導入時の注意点・失敗しないためのポイント

■ 1. 安全性の再確認は必須

安全設計とはいえ、工具を装着したロボットや速度設定によってはリスクが発生します。

作業エリアごとにリスクアセスメントを実施し、適切な速度・トルク制限や非常停止スイッチの配置を行う必要があります。

■ 2. ティーチングは“汎用性”を意識

協働ロボットの魅力は「柔軟性」にありますが、作業内容や位置が変わるたびに再設定が必要になるケースも。

動作にゆとりを持たせたプログラム設計を心がけると、再利用・工程変更時もスムーズです。

■ 3. ロボット単体で完結しない作業設計

カメラ、センサー、PLCとの連携が求められることが多く、周辺機器との統合制御の知見が重要です。

協働ロボットは「簡単」なだけでなく、適切なシステム設計がなければ期待通りに動作しません

■ 4. 現場への操作教育がカギ

特に多品種対応や日常調整が多い現場では、現場スタッフへの操作指導やマニュアル整備が欠かせません。

導入時に操作レクチャーや引き渡しマニュアルの提供があるかも業者選定のポイントです。


✅ Y・Iエンジニアの協働ロボット対応

当社では、協働ロボットのティーチングから、カメラ連携・PLC制御を含めた統合プログラムの設計まで一貫対応可能です。

作業効率と安全性を両立しながら、汎用性の高い動作プログラムで現場の変化にも柔軟に対応します。

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ロボットティーチングとは?種類や対応範囲を解説

!2025年6月13日  aトピックス

ボットティーチングとは?種類や対応範囲を解説【導入前の基礎知識】

製造業や自動化の現場で欠かせない存在となった産業用ロボット。
その導入時に必須となるのが「ロボットティーチング」です。

この記事では、「ロボットティーチングとは何か?」という基本から、種類の違いや外注できる業務範囲、最新技術への対応状況まで分かりやすく解説します。

ロボットティーチングとは?

ロボットティーチングとは、産業用ロボットに動作内容を教える作業のことを指します。

あらかじめ動作パターンを記録・設定することで、決まった手順どおりにロボットが動くようになります。

たとえば:

  • 溶接ロボットが決まった位置でアーク溶接する

  • 搬送ロボットが部品をピッキング・配置する

  • 協働ロボットがネジ締めや検査作業を補助する

といった一連の動作は、ティーチングによって実現されているのです。

ロボットティーチングの主な種類

■ ① ハンドティーチング(手動教示)

ロボット本体を人が実際に動かして教える方式。

協働ロボット(コボット)に多い手法で、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

■ ② ティーチペンダント操作(手元端末)

ロボット専用の端末を使って、位置・姿勢・動作条件を1点ずつ記録していく方式。

一般的な多関節ロボット(ファナック・安川・ダイヘン等)で多く用いられています。

■ ③ オフラインティーチング(仮想環境での事前設定)

PC上で2D/3Dの仮想ロボットを使って動作を設計。

現場にロボットが搬入される前からプログラム検証ができ、工期短縮や動作精度向上にも貢献します。

ロボットティーチングはどんな業種に使われている?

以下のような業界で、ロボット導入とあわせてティーチングが活用されています:

  • 自動車部品メーカー(搬送・溶接・圧入)

  • 精密機器・電子部品(組立・検査・パレタイジング)

  • 食品・医薬品工場(包装・仕分け)

  • 電機・住宅設備メーカー(工程自動化・ネジ締め)

まとめ:ロボット導入を成功させるカギは「ティーチング品質」

ロボットが正しく動くかどうかは、「どのように教えられたか=ティーチングの精度」に大きく左右されます。

Y・Iエンジニアでは、ロボットの特性や現場環境に応じた汎用性の高いプログラムをご提供し、導入後の安定稼働まで一貫してサポートいたします。

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東海地方を拠点に、関東方面・関西方面をはじめ、日本全国の企業様の産業ロボットのティーチングを対応。