Y・Iエンジニアが考える「使いやすいロボットプログラム」とは?
産業用ロボットのティーチング・プログラム設計において、私たちY・Iエンジニアが最も大切にしているのは「現場で本当に使いやすいプログラム」をつくることです。
この記事では、当社が考える「使いやすさ」の定義と、それを実現するための設計思想についてご紹介します。
✅ なぜ“使いやすさ”が重要なのか?
多くのロボットプログラムは「動けば良い」という観点で設計されがちです。
しかし、一度ティーチングした後も、工程変更・レイアウト調整・不具合対応など、現場では調整が繰り返されます。
つまり、「使いやすいプログラム」は単に動作するだけでなく:
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現場で簡単に調整できる
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再利用しやすい
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他の設備と連携しやすい
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作業者が理解しやすい
といった長期的に安定運用できる工夫が必要なのです。
✅ Y・Iエンジニアの“使いやすい”ロボットプログラムとは?
■ 1. 汎用性のある構成
当社のプログラムは、作業位置やタイミングが多少変わっても再利用可能なように、変数・サブルーチン・条件分岐を活用して柔軟な構成に設計しています。
これにより、工程変更時も最低限の調整で対応可能です。
■ 2. 読みやすく整理された命令構造
ロボットメーカーごとの記述ルールはありますが、当社ではインデント・コメント・命名規則などを徹底し、誰が見ても分かる構造にしています。
これにより、お客様側でのメンテナンス性が向上します。
■ 3. トラブル対応しやすいフェールセーフ設計
異常値・ワーク検出ミス・設備信号の不一致など、現場で起こり得る問題に備えたエラー処理やリカバリ動作をあらかじめ組み込みます。
復旧時に操作パネルでどこを直せばいいか明示される工夫もしています。
■ 4. 現場教育を前提としたマニュアル化とレクチャー
納品時には、操作説明書やワークフロー図をご用意し、現場担当者へのレクチャーも実施可能です。
「ティーチング=ブラックボックス」にならないように、現場で活用できる知識として残すことを重視しています。
✅ 実際の現場でも評価いただいています
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「トラブル時もすぐに見直せて助かる」
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「工程が変わっても使い回しできた」
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「他ラインでも応用できる設計だった」
といった声を多くのお客様からいただいています。
📩 プログラムの品質にこだわりたい方へ
「今あるプログラムが見づらい…」「増設ラインに応用できない…」といったお悩みがあれば、ぜひご相談ください。
“現場目線”で使いやすいロボットプログラムの設計・見直しをお手伝いいたします。