協働ロボット(コボット)の特徴と導入時の注意点【現場での活用を成功させるポイント】
近年、製造業や物流業界で注目を集めているのが「協働ロボット(コボット)」。
従来の産業用ロボットとは異なり、人と同じ作業空間で動作できる安全設計が特徴です。
この記事では、協働ロボットの特徴や導入メリット、そして見落とされがちな注意点やティーチング時のポイントについてわかりやすく解説します。
✅ 協働ロボット(コボット)とは?
協働ロボット(コボット)とは、人とロボットが同じ空間で協力して作業できるよう設計されたロボットのことです。
代表的なメーカーには、ユニバーサルロボット、FANUCのCRシリーズ、デンソーのCOBOTTAなどがあります。
✅ 協働ロボットの主な特徴
特徴 | 説明 |
---|---|
✅ 安全性が高い | 人との接触を感知して自動停止/低速・低出力での動作が可能 |
✅ 設置が簡単 | 軽量・小型で柵(安全囲い)不要。導入コスト・スペースを削減できる |
✅ プログラムが直感的 | ハンドティーチングやGUI操作で、非エンジニアでも扱いやすい |
✅ 柔軟な工程対応 | 単品・多品種少量生産にも柔軟に対応しやすい |
✅ 導入時の注意点・失敗しないためのポイント
■ 1. 安全性の再確認は必須
安全設計とはいえ、工具を装着したロボットや速度設定によってはリスクが発生します。
作業エリアごとにリスクアセスメントを実施し、適切な速度・トルク制限や非常停止スイッチの配置を行う必要があります。
■ 2. ティーチングは“汎用性”を意識
協働ロボットの魅力は「柔軟性」にありますが、作業内容や位置が変わるたびに再設定が必要になるケースも。
動作にゆとりを持たせたプログラム設計を心がけると、再利用・工程変更時もスムーズです。
■ 3. ロボット単体で完結しない作業設計
カメラ、センサー、PLCとの連携が求められることが多く、周辺機器との統合制御の知見が重要です。
協働ロボットは「簡単」なだけでなく、適切なシステム設計がなければ期待通りに動作しません。
■ 4. 現場への操作教育がカギ
特に多品種対応や日常調整が多い現場では、現場スタッフへの操作指導やマニュアル整備が欠かせません。
導入時に操作レクチャーや引き渡しマニュアルの提供があるかも業者選定のポイントです。
✅ Y・Iエンジニアの協働ロボット対応
当社では、協働ロボットのティーチングから、カメラ連携・PLC制御を含めた統合プログラムの設計まで一貫対応可能です。
作業効率と安全性を両立しながら、汎用性の高い動作プログラムで現場の変化にも柔軟に対応します。